ご挨拶
日本外科感染症学会
理事長 渡邉 学
(東邦大学医学部医学科外科学講座一般・消化器外科学分野 教授)
このたび、2025年11月に開催されました日本外科感染症学会理事会および総会におきまして、北川雄光先生の後任として理事長に就任いたしました。まずは北川先生に対し、これまで本学会の発展に尽力してこられたことに深く感謝申し上げます。
本学会は1988年(昭和63年)、日本外科感染症研究会として第1回総会(会長 由良二郎先生)が開催されて以来、多くの先達によって築かれてきました。2003年(平成15年)第16回総会(会長 高橋愛樹先生)より「日本外科感染症学会」として開催され、同年に炭山嘉伸先生(本学会名誉理事長,学校法人東邦大学理事長)が理事長に就任されました。炭山先生は14年間にわたり理事長を務められ、学会の法人化や外科周術期感染管理医認定制度の設立など、本学会の基盤を確立してくださいました。その後、2017年に草地信也先生(東邦大学名誉教授)、2021年に北川雄光先生(慶応義塾常務理事,慶應義塾大学医学部外科学教授)が理事長を務められ、今日に至っております。
これまでに、本学会は「周術期感染管理マニュアル」や「消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン」を発刊し、周術期感染対策の実務とエビデンス整備に大きく貢献してまいりました。これらの成果を基盤として、今後は学会の活動をさらに推進し、最新のエビデンスを国内外に向けて発信していく所存です。
また、若手育成にも重点を置き、外科学を志す次世代の皆様がやり甲斐と誇りを持って邁進できるような教育・支援の仕組みを整えてまいります。
医師のみならず看護師・臨床検査技師・薬剤師等のコメディカルの方々にとっても、本学会が周術期管理における確かな羅針盤となり、患者様の安全確保と医療の質向上に寄与することを心より願っております。
私自身、微力ではありますが与えられた職責を全うし、本学会を一層発展させるべく努力してまいります。
今後とも、会員の皆様のご指導とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年11月6日





